公開日 2012年10月04日 伊勢原の指定文化財 板絵著色歌川国経美人図絵馬 読み、指定、種別、数量、所有者、指定日一覧 よみ いたえちょしょくうたがわくにつねびじんずえま 指定 県指定重要文化財 種別 絵画 数量 1面 所有者 上粕屋比比多神社 指定日 昭和35年11月4日指定 詳細情報 板絵著色歌川国経美人図絵馬の大きさ 縦 117.5センチメートル 横 83センチメートル 解説 美人図絵馬は、花魁(おいらん)を中心に左に新造(しんぞう)、右に禿(かむろ)の三人が描かれています。 額の右上には「東都一陽斎歌川豊国門人国経」と絵師名が、右下には「上荻野願主神崎半兵衛」、左下には「綱島佐七、神崎長佐衛門、斎藤伝右衛門」と奉納者の名前が書かれています。 この美人図絵馬は、厚木市上荻野出身の歌川国経(うたがわくにつね)が、26歳の時に描いたものです。国経は、本名を斎藤源蔵(さいとうげんぞう)といい、安永6年(1777)生まれで、浮世絵師の歌川豊国の門人となりましたが、絵師としての活動は少なく、作品はわずかしかありません。文化5年(1808)、32歳で生涯を終えました。 現在、日向の浄発願寺の本堂の左手に、正六角柱の供養塔があります。 花魁:江戸時代の上位の遊女の総称 新造:花魁付きの若い遊女 禿:花魁に仕える十才前後の少女 お問い合わせ 文化財係住所:伊勢原市田中348番地TEL:0463-74-5109FAX:0463-95-7615
解説
美人図絵馬は、花魁(おいらん)を中心に左に新造(しんぞう)、右に禿(かむろ)の三人が描かれています。
額の右上には「東都一陽斎歌川豊国門人国経」と絵師名が、右下には「上荻野願主神崎半兵衛」、左下には「綱島佐七、神崎長佐衛門、斎藤伝右衛門」と奉納者の名前が書かれています。
この美人図絵馬は、厚木市上荻野出身の歌川国経(うたがわくにつね)が、26歳の時に描いたものです。国経は、本名を斎藤源蔵(さいとうげんぞう)といい、安永6年(1777)生まれで、浮世絵師の歌川豊国の門人となりましたが、絵師としての活動は少なく、作品はわずかしかありません。文化5年(1808)、32歳で生涯を終えました。
現在、日向の浄発願寺の本堂の左手に、正六角柱の供養塔があります。
花魁:江戸時代の上位の遊女の総称
新造:花魁付きの若い遊女
禿:花魁に仕える十才前後の少女