公開日 2012年10月04日 伊勢原の指定文化財 木造 不動明王坐像 読み、指定、種別、数量、所有者、指定日一覧 よみ もくぞう ふどうみょうおうざぞう 指定 県指定重要文化財 種別 彫刻 数量 1躯 所有者 大山寺 指定日 昭和59年11月22日指定 詳細情報 木造不動明王坐像 像高 49.6センチメートル 材質 ヒノキ、寄木造り、彫眼 解説 大山寺に伝わる木製の不動明王坐像です。 左右の腕を曲げ、右手に宝剣(ほうけん)、左手に羂索(けんさく)を持っています。不動明王像の多くは、片目をつぶり、上下互い違いに歯牙(しが)を出していますが、この不動明王像は、両目を大きく見開き、歯牙を左右とも下に出しています。このような姿は平安時代初期から中期(8世紀~10世紀)の作風に見られます。 顔立ちは忿怒(ふんぬ)の相をしていますが、輪郭が丸く表現されているため、穏やかで柔らかな印象を受けます。 細身の体型、細く広い膝、なだらかな低い衣紋線(えもんせん)の表現方法などから平安時代後期(12世紀)の作と考えられています。 この木造の不動明王像は、鉄像の不動明王像よりも約200年前の作であり、鉄仏のモデルになったともいわれています。 お問い合わせ 文化財係住所:伊勢原市田中348番地TEL:0463-74-5109FAX:0463-95-7615
解説
大山寺に伝わる木製の不動明王坐像です。
左右の腕を曲げ、右手に宝剣(ほうけん)、左手に羂索(けんさく)を持っています。不動明王像の多くは、片目をつぶり、上下互い違いに歯牙(しが)を出していますが、この不動明王像は、両目を大きく見開き、歯牙を左右とも下に出しています。このような姿は平安時代初期から中期(8世紀~10世紀)の作風に見られます。
顔立ちは忿怒(ふんぬ)の相をしていますが、輪郭が丸く表現されているため、穏やかで柔らかな印象を受けます。
細身の体型、細く広い膝、なだらかな低い衣紋線(えもんせん)の表現方法などから平安時代後期(12世紀)の作と考えられています。
この木造の不動明王像は、鉄像の不動明王像よりも約200年前の作であり、鉄仏のモデルになったともいわれています。