公開日 2012年10月04日 伊勢原の指定文化財 うずらみか 読み、指定、種別、数量、所有者、指定日一覧 よみ うずらみか 指定 県指定重要文化財 種別 工芸 数量 1個 所有者 三之宮比々多神社 指定日 昭和31年8月17日指定 詳細情報 うずらみかの大きさ 総高 35センチメートル 胴径 32センチメートル 口径 20.5センチメートル 底径 16センチメートル 解説 「うずらみか」は、須恵器(すえき)の瓶(かめ)です。表面には凹凸(おうとつ)が目立ち、一部に叩き目(たたきめ)が残っています。頸の部分は細く、短く作られており、頸の下から横方向に張り出す肩部には製作した窯を示す窯印があります。肩部が張り出し、底部が狭まる形状から、平安時代の作と考えられます。 この瓶は、古くから神社に伝わるもので、江戸時代後期に編さんされた「新編相模国風土記稿」には、旱魃(かんばつ)の時に雨を、長雨の時に晴を祈願するときに用いられたと書かれています。 (非公開のため実物は見られません。) 須恵器:登り窯を使って焼かれた灰色の土器で、古墳時代に朝鮮半島からその技術が伝えられた。土器が1,200度という高温で焼かれるため、堅く締まった水に強い器になる。 叩き目:形作られた土器を木製の道具を使い、叩くことで粘土に含まれる空気を抜く作業でできた痕。粘土中に空気が残っていると焼き上げた時に中の空気が膨らみ、土器が壊れてしまう。 お問い合わせ 文化財係住所:伊勢原市田中348番地TEL:0463-74-5109FAX:0463-95-7615
解説
「うずらみか」は、須恵器(すえき)の瓶(かめ)です。表面には凹凸(おうとつ)が目立ち、一部に叩き目(たたきめ)が残っています。頸の部分は細く、短く作られており、頸の下から横方向に張り出す肩部には製作した窯を示す窯印があります。肩部が張り出し、底部が狭まる形状から、平安時代の作と考えられます。
この瓶は、古くから神社に伝わるもので、江戸時代後期に編さんされた「新編相模国風土記稿」には、旱魃(かんばつ)の時に雨を、長雨の時に晴を祈願するときに用いられたと書かれています。
(非公開のため実物は見られません。)
須恵器:登り窯を使って焼かれた灰色の土器で、古墳時代に朝鮮半島からその技術が伝えられた。土器が1,200度という高温で焼かれるため、堅く締まった水に強い器になる。
叩き目:形作られた土器を木製の道具を使い、叩くことで粘土に含まれる空気を抜く作業でできた痕。粘土中に空気が残っていると焼き上げた時に中の空気が膨らみ、土器が壊れてしまう。