大山寺縁起 上巻 第11段 

公開日 2015年04月13日

時忠は渡守となり、我が子の行方を捜す場面

上巻11

まずは東国に心の赴くまま旅を続け、陸奥国と坂東の境の阿武隈川に至り、そこで旅人から我が子の情報を得るための手立てとして、川の渡守となりました。往来の人々に尋ねても知る人もなく、多くの年月を費しましたが、何の成果も得られぬまま、渡守はやめることにしました。

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