がん検診の受診にあたっての注意事項

公開日 2022年03月28日

更新日 2023年03月03日

市で行うがん検診を安全に、かつ精度の高い検診を正しく、受けていただくための注意事項です。
受診の前にご一読ください。
すべてのがん検診は症状がない人が対象です。症状がある人は医療機関を受診してください。

胃がん検診(検診バスで受ける集団検診)

検診方法:バリウムによる胃部X線検査

  • 発泡剤を服用し胃を膨らませたあとバリウムを飲んで撮影を行います。発泡剤によって胃が膨らみますが、撮影終了までげっぷを我慢していただきます。
  • 胃全体にバリウムを付着させるため、撮影台の上で技師の指示通り、うつ伏せになるなどの体位変換をスムーズに行っていただきます。さらに撮影台の上
    で回転したり、上下逆の体位になることがあります。
  • 検査後、服用したバリウムを24時間以内に排出するために、検査後下剤を服用します。

検診を受けられない人 

次に該当する人は受診ができません。(この項目以外に、検診当日の問診等で受診をお断りすることもありますので、あらかじめご了承ください。)

  • 妊娠またはその可能性のある人
  • バリウム検査でアレルギー症状が出たことがある人
  • 大腸ポリープ切除後、2か月以内の人
  • 過去1年以内に腹部の手術をしたことがある人
  • 過去1年以内に心筋梗塞、脳梗塞を発症したことがある人
  • 腎臓病(人工透析)や心臓病などで水分制限を受けている人
  • バリウムのコップをご自分で持って飲むことができない人、自力で立っていられない、または撮影台の手すりを掴むことが困難な人、技師の指示に従って動くことが困難な人
  • 胃、十二指腸疾患で治療中または経過観察中の方は、かかりつけの医療機関で受診をしてください。(市の胃がん検診の許可がある人を除く)
  • 以前、バリウムを飲んでひどい便秘になったことのある人、検査当日までの3日間排便がない人、ひどい便秘症の人
  • 当日の血圧数値が最高血圧180mmHg以上もしくは最低血圧110mmHg以上の人 
  • 当日体調不良の人
  • 授乳中の人(下剤服用後、24時間断乳が可能な場合は検査可能)
  • 当日の医師・看護師・放射線技師等が検査に支障や危険を伴うと判断した場合 
  • インスリンポンプ、持続グルコース測定器(持続血糖モニター)を装着中の人   

受診の際のご注意

検査前日の飲食

  • 食事は、夜10時までに食べ終えてください。
  • 飲酒は控えてください。
  • 水は就寝まで飲んでも差し支えありません。

検査当日の飲食

  • 食事はとらないでください。
  • あめやガム、たばこの嗜好品も、控えてください。
  • 水は熱中症予防や薬を内服するため、検査開始の2時間前までに200ml( コップ1杯程度)の水、白湯は飲んでも差し支えありません。 注:コーヒー、お茶、牛乳等は不可

検査当日の内服薬

  • 高血圧、心臓病の方は、検査開始の2~3時間前までに、200ml程度の水、白湯で内服薬を飲んでください。
  • 糖尿病の方は、検査当日の朝の内服薬およびインスリンを使用しないでください。(低血糖になる恐れがあります)
  • それ以外の内服薬に関しては、主治医に確認の上、検査前に内服するか、または検査後に内服するかの指示を受けてください。

検査終了後のご注意 

  • 検査終了後、速やかにコップ2杯程度の水と一緒に下剤を飲んでください。その後は、水分を普段より多めにとり、野菜などの繊維質の多い食事をとってバリウムの排泄を促してください。
  • 通常は下剤服用後2~6時間で効果があらわれ、白っぽい便が出ます。6時間経過しても排便がない場合は、下剤の追加を検討してください。
  • 1~2日経っても便が出ず、腹痛などの症状が出たら直ちに医療機関を受診してください。
  • アルコールは利尿作用があり、体内の水分を排出し、腸内のバリウムを固まりやすくする原因になります。白い便が通常の茶色の便に変わる「バリウムを出しきったサイン」が出るまでは飲酒を控えてください。

大腸がん検診(集団検診会場に検査容器を提出する)

検診方法:検便検査(便潜血反応検査)

本人以外でも提出できます。
便潜血反応検査とは:大腸がんやポリープがあると、便が腸内を移動する際に便と組織が擦れて血液が付着します。
この検査では便の表面をこすり容器にとり、2日間の便の表面についた血液の有無を免疫法により調べます。目に見えないわずかな出血も検知することが可能です。

検査を受けられない人

次に該当する方は受診ができません。

  • 大腸の病気で治療中または経過観察中の人は、かかりつけの医療機関で受診をしてください。(市の大腸がん検診の許可がある人を除く) 
  • 出血を伴う痔のある人
  • 採便時に生理中の人

受診の際のご注意

  • 検診日(提出日)を含めた3日間のうち、2日分の便をお採りください。
    注:1日分でも受診可能ですが、できるだけ2日分の便をお採りください。
  • 1日に2回採便しないでください。
  • 採便後は冷蔵庫で保管してください。室温に放置すると血液反応が消失(偽陰性)します。
  • 正しい大便のとり方(緑のビニール袋の中に入っている説明書)を必ず読んでから採便してください。
  • 新しい検査容器が必要な人は、健康づくり課地域医療係(0463-94-4616)にご連絡ください。

肺がん検診(検診バスで受ける集団検診または医療機関で受ける施設検診)

検診方法:胸部エックス線検査(※喀痰細胞診検査)

  • 胸部全体を撮影するレントゲン検査です。肺に異常な影があるかどうかなどを調べます。肺がんだけでなく、肺結核や肺炎などの病気も発見することができます。
  • 喀痰細胞診検査は集団検診でしか受けられません。

※喀痰細胞診検査とは:がんからはがれ落ちて痰に混じって出てきたがん細胞を、顕微鏡で検出する検査です。主に肺門部のがんを発見しますが、肺がんだけでなく、咽頭、喉頭のがんを発見できることもあります。喀痰細胞診検査の対象となる人は、問診の結果、50歳以上で、喫煙指数(1日に吸うタバコの平均本数×喫煙年数)が600以上であることが判明し、医師が必要と認めた人です。 

検査を受けられない人

次に該当する方は受診ができません。(この項目以外に、検診当日の問診等で受診をお断りすることもありますので、あらかじめご了承ください。)

  • 肺がん等の病気で治療中または経過観察中の人は、かかりつけの医療機関で受診をしてください。(市の肺がん検診の許可がある人を除く)
  • 妊娠されている人、またはその兆候のある人
  • 胸部レントゲンを年度中に撮影した、または撮影予定がある人(例 職場、学校等の健診)
  • インスリンポンプ、持続グルコース測定器(持続血糖モニター)を装着中の人

乳がん検診(検診バスで受ける集団検診または医療機関で受ける施設検診)

検診方法:マンモグラフィ

プレートで乳房を挟んで撮影する乳腺専用のレントゲン検査です。乳房を薄く均等に広げることで、少ない放射線量で乳房の中を鮮明に写すことができます。できるだけ薄くして撮影するため、多少の痛みを伴うことがあります。
画像の性質上、乳腺の発達している若い人では、病変が存在していても見つかりにくいことがあります。(高濃度乳房)

検査を受けられない人

次に該当する人は受診ができません。(この項目以外に、検診当日の問診等で受診をお断りすることもありますので、あらかじめご了承ください。)

  • 乳がん(疑い含む)で治療中または経過観察中の人は、かかりつけの医療機関で受診をしてください。(市の乳がん検診の許可がある人を除く)
  • 豊胸手術をしている人
  • 心臓ペースメーカー、V-Pシャント、Cvポートを挿入されている人
  • インスリンポンプ、持続グルコース測定器(持続血糖モニター)を装着中の人
  • 胸部外傷(骨折、打撲など)で治療中の人
  • 授乳中または断乳後6か月未満の人
  • 妊娠されている人、またはその兆候のある人

受診の際のご注意

  • 圧迫は人によって痛みを伴うこともあります。あまりにも痛いと感じるときは担当者にお知らせください。
  • 制汗剤等のパウダーは写真上に写り込んでしまうことがあります。撮影前によく拭き取る必要がありますので、必ずお申し出ください。

 

子宮がん検診(検診バスで受ける集団検診または医療機関で受ける施設検診)

検診方法:頸部細胞診

子宮頸部から専用のブラシで細胞を優しくこすり取り、採取した細胞を顕微鏡でがん細胞の有無やその種類を調べます。粘膜をこすったりしますが、ほとんど痛みはありません。

内診(医療機関のみ):膣鏡を挿入し、子宮の入り口の状態を診ます。がん以外の子宮疾患を見つけることができます。
子宮体部がんは、施設検診(医療機関)のみで、頸部の検診と同日に医師が必要と認めた場合のみ受けることができます。

検査を受けられない人

次に該当する方は受診ができません。(この項目以外に、検診当日の問診等で受診をお断りすることもありますので、あらかじめご了承ください。)
子宮がんで治療中または経過観察中の人は、かかりつけの医療機関で受診をしてください。(市の子宮頸がん検診の許可がある方を除く)  

  • 生理中の人
  • 妊娠されている人、またはその兆候のある人(集団検診のみ)
  • 性行為の経験がない人(集団検診のみ)

※ 子宮頸がんの原因は、主に性行為によるヒトパピローマウイルスの感染ですので性行為の経験がない人は子宮頸がんの発生は低いと考えられています。また、検査時に器具を挿入することで負傷、出血などを伴うことがあり、治療が必要になることがあります。このため性行為の経験のない人の集団検診はお断りしています。施設検診(医療機関)で受ける場合は事前に医療機関にご相談ください。

前立腺がん検診(医療機関で受ける施設検診)

検診方法:血液検査(いきいき健診と同時受診)

血液検査でPSA(前立腺特異抗原)検査を実施します。
PSAとは前立腺の細胞で生成されるたんぱく質の一種で、がんや炎症により前立腺組織が壊れると、PSAが血液中に漏れ出し、増加します。血液検査でPSA値を調べることによって前立腺がんの可能性を調べます。

検査を受けられない人

次に該当する人はがん検診を受ける必要はありません。この項目以外に、検診当日の医師の判断で受診をお断りすることもありますので、あらかじめご了承ください。

 前立腺がんや前立腺疾患で専門医等で治療中または、経過観察中の人

お問い合わせ

保健福祉部 健康づくり課 地域医療係
住所:伊勢原市田中348番地
TEL:0463-94-4616
FAX:0463-93-8389
お知らせ:問い合わせメールはこちら
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