令和4年9月14日(水曜日)、市民文化会館で「認知症サポーター ステップアップ研修」を開催しました。
　この事業は、認知症について正しい知識と理解を身につける「認知症サポーター養成講座」を受講された方を対象に毎年実施しているものです。

まず、認知症の方を地域で支えるしくみ「チームオレンジ」について、市介護高齢課の臼田保健師から説明したあと、精神保健福祉士の南高まりさんをお招きし、「家族介護者の立場から認知症を考える」というテーマでお話しいただきました。
　南高さんは、認知症研究の第一人者であり、「長谷川式簡易知能評価スケール」の発案者でもある長谷川和夫先生のご長女でいらっしゃいます。
　（長谷川和夫先生は2017年に自身が認知症であることを公表され、2021年11月に逝去されました。）
　精神障がい者支援に携わりながら、家族として献身的に同氏のサポートを続けてこられた南高さんの語りかけるような言葉に、目頭を拭う参加者の姿もありました。

続いて、市作成の当事者インタビュー動画を上映したあと、地域包括支援センターの認知症地域支援推進員と、各圏域のオレンジパートナーによる「オレンジパートナーの活動紹介」を行いました。オレンジパートナーとは、認知症サポーター養成講座とステップアップ研修をすでに受講された人のことです。
　本研修参加者の「先輩」にあたる方々が、地域の認知症カフェや包括支援センターのイベントなどで活躍する様子をスライドショーでご覧いただきました。

この日の研修には、81名の方にご参加いただきました。今後は「チームオレンジ」の一員として、地域で活躍していただけることを願っています。

本市では、定期的に認知症サポーター養成講座を開催しています。次回の実施は、10月14日(金曜日)午前10時～11時30分、場所は伊勢原シティプラザです。
　特別な専門知識や資格は必要ありません。皆さん一人一人のちょっとした配慮やお手伝いが、当事者の方や家族を支える大きな力になります。
　「認知症ってなんか怖い」「どう接したらいいか分からない」こんな疑問にもお答えします。ぜひこの機会に受講をご検討ください。