公開日 2024年02月16日
アルコールの影響
身体の中に入ったアルコールは、血液を通り、脳に到達します。
すると、アルコールが脳の神経細胞に作用し、麻痺させます。
その結果として酔った状態になります。
女性は男性に比べ、アルコールを分解する肝臓が小さいことや体内の水分が少ないことから、男性よりお酒に弱いと考えられます。
また、高齢者も体内の水分量が少なくなるため、お酒に弱いと考えられます。
お酒を飲む場合は、無理をせず、飲みすぎないようにしましょう。
アルコールと体質
お酒を飲めない体質の人、少量の飲酒で顔が赤くなる人、顔が赤くならない人がいます。
それらは遺伝子により決まります。
日本人は、お酒を飲めない体質の人が7%、少量で顔が赤くなる人が35%であるといわれています。
適量の飲酒ってどれくらい?
節度ある適度な飲酒は、1日平均純アルコールで約20グラム程度とされています(下記の表を参照)。また、次のようなことに留意する必要があるとしています。
- 女性は男性よりも少ない量が適当である。
- 少量の飲酒で顔が赤くなる等アルコールを分解する能力の低い人では、通常の代謝を有する人よりも少ない量が適当である。
- 65歳以上の高齢者においては、より少量の飲酒が適当である。
- アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である。
- 飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない。
(厚生労働省「健康日本21」より)
種類 | アルコール度数 | 量 |
---|---|---|
ビール | 5% | 中ジョッキ(500ミリリットル) |
日本酒 | 15% | 1合弱(170ミリリットル) |
ワイン | 14% | 1/4本(180ミリリットル) |
焼酎 | 25% | 0.6合(100ミリリットル) |
ウイスキー | 43% | ダブル1杯(60ミリリットル) |
- 厚生労働省 e-ヘルスネット 飲酒(外部リンク)
お酒を飲むときのポイント
- 週に2日は「休肝日」を設ける。
アルコールは肝臓で分解されますが、連日の飲酒は肝臓にとって 負担になります。最低でも週に2日は肝臓を休ませましょう。
- ゆったりした気分で飲む。
一気飲み、早飲みは飲み過ぎてしまうことがあります。会話を楽しみながらゆったりした気分で飲みましょう。
- 時間を決めて飲む。
一般的には、純アルコール20gを分解するのに、3時間程度かかるといわれています(体重60~70キログラムの人)。夜中までお酒を飲んでいたら翌日まで体内にアルコールが残り、二日酔いの元になりかねません。
- 薬と一緒に飲まない。
薬の作用がなくなったり、逆に強く現れたりします。薬を常用している人は医師に確認しましょう。
- 妊娠中と授乳期は飲まない。
アルコールは胎盤を通じて胎児の血液に流れ込みます。また、母乳を通じても、赤ちゃんの体内にアルコールが入ってしまいます。
- 入浴や運動に注意する。
お酒を飲んだ後は、血中アルコール濃度が高くなっており、入浴や運動をするとアルコールの分解が遅れるだけでなく、予期せぬ事故や発作が起こりかねません。
- 空腹の状態で飲まない。
空腹の状態で飲むよりも、食べ物を食べながら飲むと、胃への負担を減らせます。また、胃の出口(幽門)が閉じ、アルコールがゆっくり吸収されます。
おつまみにはたんぱく質の豊富なものがオススメ。たんぱく質は肝臓の機能を向上させる働きがあります。またアルコールを飲むと失われがちなビタミン、ミネラルも忘れずにとりましょう。
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オススメのおつまみ
冷ややっこ・枝豆・卵焼き・チーズ・あさりの酒蒸し・サラダ・焼き鳥